活動報告 ACTIVITY

妻の介護の為受診できない男性

中堅看護師

70代男性のA氏は、寝たきりの妻の介護を担っており、自身も要支援状態であった。
しばらく前から胸部の不快感を自覚していたものの、妻の介護を優先し受診できずにいたが、1ヶ月後耐えられず受診し心筋梗塞と診断された。
入院を勧めるが、A氏は入院を激しく拒絶し、攻撃的な様子があった。
それは責任感が強く、妻を他人に任せられないというA氏の思いがこのような行動となっているのではないかと考えた。
そのため「ご自身が先に逝ってしまったら奥様が残されてしまう。
ご自身のお身体も大事にしてほしい」と根気強く説明を重ねた。
そして、家族の事情を丁寧に聴取し、どうすれば良いか共に提案していく中で、娘に頼るという選択肢を受け入れてもらうことができた。
遠方に住む娘が泊まり込みで妻の介護を引き受けてくれるよう調整がついたことで入院となった。
その後カテーテル治療が行われ、冠動脈のほぼ閉塞していた状態は改善した。
通常より早い退院となり、系列の診療所の継続通院に戻られた。

 

今回のA氏から、表面的な言動のみで判断せず、患者の人生そのものや取り巻く生活背景にまで目を向け、寄り添う看護の大切さを改めて実感した。
健生会は診療所や訪問看護ステーションやヘルパーステーションなども多く、連携を取りながら地域に根ざした医療を展開している。
その強みを活かして今後も患者の疾患のみに捉われず、その生活背景まで見据えた関わりを続けていきたい。

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