にしき訪問看護ステーション「印象に残っている患者さんとの関わり」
若手看護師私はにしき訪問看護ステーションで働く2年目の看護師です。
私が印象に残っている患者さんは、A氏 70代男性、心疾患あり、心不全増悪を繰り返している方です。
施設などには入所せず、家での生活を望んでいました。
食事制限や水分制限はほとんど守れておらず、少しずつ病状は悪くなり、ADLも低下していました。
A氏は水が大好きであり、1日の水分制限が1500mlのところ、2200ml飲水していました。
奥様が1日の水分量を毎日記録しており、多く摂取しないように注意していましたが、自ら水を汲みに行くため増えていく一方でした。
訪問看護師も、水分の摂り過ぎによる心臓への負担などを説明し、摂取を控えていただくよう伝えるもなかなか改善しませんでした。
A氏は、「先が長いわけではないのだから無理して水分を制限するより、好きなように水分をとって過ごしたい。ただ水が飲みたいだけなんだ。」とおっしゃっていました。
私はこれを聞いて、先生の指示の通りに無理に水分制限をさせるのがA氏のためなのか、好きに水分を摂ってもらうのがA氏のためなのかとても悩みました。
結局、1日1500mlは守れなくても、少しずつ水分を減らしていけるように指導をして、今は2000ml程度になりました。
在宅では、病院とは違い病気を治すだけでなく、生活全体を見る必要があります。
生活環境によりどのような指導を行うべきかを考えていくのが在宅特有であり、とても印象に残る事例でした。