「百薬の長」?お酒と正しく付き合いましょう:暮らしの健康教室

ご存知ですか?お酒の正しい飲み方

今年も暮れが近づいてきました。年末年始は忘年会や新年会などお酒の機会が増えますね。今回は、お酒の飲み方についてです。

お酒は血行を改善し、体を温め疲労回復や血管を詰まりにくくさせる効果があります。イギリスの研究で、毎日適量飲酒する人は、全く飲まない人や時々飲む人に比べ心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にあると報告されました。
しかしそれはあくまで適度な飲酒量の場合に限ります。過度な飲酒は、肝障害や高血圧、糖尿病、冠動脈疾患、脳卒中を引き起こします。長期間にわたっての多量飲酒は、アルコール依存になる可能性もあります。
量を間違えれば病気につながるお酒。一般的な適量は、ビールにすると中ビン1本、日本酒では1合とされています。ただし、女性の適量はホルモンの影響で男性の半分、また代謝が落ちる65歳以上の方やもともとお酒の弱い人も適量が少なくなります。

お酒の正しい飲み方とはどのようなものでしょうか。

①ゆっくり飲む。
一気に飲むと急激にアルコールの血中濃度が上がり、急性アルコール中毒の危険があります。

②薄めて飲む。
強いお酒は身体に負担がかかります。薄めて飲むか飲んだ後すぐにお水やお茶を飲むようにしましょう。

③週に2日の休肝日。
胃や肝臓の修復や、アルコール依存の予防のためにも休肝日を設けましょう。

④薬とは飲まない。
お酒と一緒に薬を飲むと効果が強く出たり、思わぬ副作用が出たりすることがあります。

⑤飲酒後の運動・入浴は避ける。
飲酒後の運動や入浴はアルコールの分解を遅くさせます。また入浴することで血圧低下を招き、脳卒中を引き起こす恐れもあります。

⑥健診で数値チェック。
適量には個人差があります。飲酒をされる方で肝臓や尿酸値の数値が高めの方は飲酒量を減らしましょう。

「酒は百薬の長」と言いますが、飲み方を誤れば「百害の長」にもなりかねません。適量を守り、楽しく正しく付き合いましょう。

◇健康のいずみ 第516号(2016年12月5日)より