睡眠の質を上げて心身ともに健康に:暮らしの健康教室

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睡眠不足は糖尿病など生活習慣病のリスクになります!

3月18日は睡眠の正しい知識と健康意識を高めることを目的に、睡眠健康推進機構が「睡眠の日」と制定しています。
不眠の原因は様々で、ストレスや心配事、抑うつ気分などの心理的要因や、リウマチや喘息などの身体的要因が挙げられます。
また、一部の薬や寝る前のカフェイン、喫煙も不眠につながります。十分に睡眠が得られないと満腹感を感じにくくなり肥満や糖尿病など生活習慣病の発症リスクを上げます。
また明るい室内での睡眠は動脈硬化を進めさせるという研究結果も出ています。質の良い睡眠が様々な疾患の予防につながります。

良質な睡眠をとる方法

良質な睡眠をとるにはまず、体内時計のリズムを整えましょう。
朝起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセットさせ、寝る時間よりも起きる時間を一定にするよう意識します。休日にどうしても寝だめをしたい場合は、最長でも2時間以内にしましょう。
日中に1時間以上運動をするとその日の睡眠の質が高まり、定期的な運動を継続していくと毎日の睡眠の質を高めることができます。ただし、就寝3時間以内の激しい運動は身体を興奮状態にさせて睡眠の質を下げてしまうので、寝る前に運動をするときは、ヨガやストレッチ程度に抑えましょう。
寝酒をすると寝つきは良くなりますが、眠りは浅くなるため睡眠の質は下がります。寝酒は癖になりやすく、依存症の危険性もあります。また、利尿作用によって夜トイレに行きたくなることもあります。睡眠薬はお酒より依存性が低いです。
眠るために飲酒をされている方は、ぜひ医師に相談してみてください。
夜間に強い光を見ると脳や身体が緊張して覚醒してしまいます。
夜トイレに行くと寝付くのに時間がかかる方は、廊下の電気を足元灯だけにするなど暗めにしておきましょう。
また寝る30分前には部屋の明かりを暗めにしておくと入眠しやすくなります。
睡眠の質が上がると、心身の健康につながります。ぜひ質の良い睡眠をとってくださいね。

◇健康のいずみ 第555号(2020年3月5日)より

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