夏のマスクの注意点:暮らしの健康教室

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熱中症や肌荒れに気をつけて使いましょう

感染症がまだまだ猛威をふるうなか、今年の夏はマスクが手放せません。しかし、暑いなかでのマスクには注意が必要です。

熱中症の危険性

先月号でも触れましたが、マスクをつけているとマスク内の湿度が上がり、喉の渇きを感じにくくなります。
また、暖められた空気が再度身体に取り込まれるため、身体に熱がこもりやすく熱中症の危険性を上げます。そのため喉が渇いていなくてもこまめな水分摂取を行うことと、人と十分距離を保つことができる場所であれば、マスクを外すようにしましょう。また黒色は高温になりやすいので、夏場は色の薄いマスクを選びましょう。

日焼けに注意

夏は日差しが強いため日焼けにも注意が必要です。マスクをつけている箇所とつけていない箇所では紫外線の受け方が違うため、マスクの形に日焼けしてしまう可能性があります。マスクで完全に紫外線を防ぐことはできませんので、マスクをつける際は日焼け止めを顔全体に塗っておきましょう。
それでも日焼けをしてしまったら、すぐに日焼けした肌を冷やして、化粧水や乳液などで十分に保湿をするようにしてください。

肌荒れに注意

肌荒れにも注意が必要です。マスクをつけていると物理的に肌がこすれて炎症となり、赤みやかゆみが起きやすくなります。また汗や呼気でマスク内が蒸れると雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビの原因にもなります。さらに、マスクを外した直後はマスクをつけることで増えた水分が一気に抜けるので、肌が乾燥した状態になってしまいます。
マスクによる肌荒れを防ぐには、家に帰ったらすぐに顔を洗い、肌を清潔に保ちましょう。また洗顔後は日焼け時同様十分な保湿を行ってください。またマスクを肌に優しい素材にするか、マスクの間にガーゼやコットンなどを挟んでおくとよいです。また、マスクを外せるときは外すようにしましょう。
マスクを正しく安全に使い、この夏を元気に過ごしましょう。

◇健康のいずみ 第560号(2020年8月5日)より

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