笑顔表情筋の日:暮らしの健康教室

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笑顔は自分にも周囲の人にも良い効果があります

 3月25日は笑顔表情筋の日です。人と会って会話をしたり、マスクの下の表情を意識することが減ったりすると表情が乏しくなり表情筋が衰えてしまいます。

ポジティブな感情で表情筋は上向きに

 表情筋の衰えは顔のたるみにつながります。気がついたら口がへの字になっていたことはありませんか。嫌なことがあった時、ストレスが溜まっている時など、ネガティブな感情になった時、口回りの表情筋は下の方に動きます。一方で嬉しい時、楽しい時などポジティブな感情になった時、口角や頬などの表情筋は上のほうに動きます。ネガティブな感情の時の下向きの筋肉は無意識でもできますが、ポジティブな感情の時の上向きの筋肉は意識が必要です。
 マスクで表情への意識が薄れ、さらにコロナ禍のストレスや自粛生活など、ネガティブな感情が増えることによって、表情筋はますます衰えていきます。
 また、マスクは物理的に頬骨を圧迫するので、マスク中は上向きの筋肉が動かしにくくもなっています。

意識的に笑顔に!

 マスク中でも口角と頬骨などの表情筋を使って笑顔を作るようにしましょう。笑顔には免疫力を上げる効果や、前向きな気持ちにさせる効果もあります。これは作り笑いでも同様です。また、笑顔は周囲の人もつられて笑顔にさせることもできます。

表情筋のためのトレーニング

 笑顔を作る表情筋を動かすために、まずは顔の凝りをほぐしましょう。両手の拳で鼻の脇から頬骨にそって耳の横まで円を描くように少しずつずらしてみてください。また、口を閉じて舌を歯と唇の間に置きゆっくり10周左右に回す運動もお勧めです。割り箸を軽く咥え、左右の口角をゆっくり割り箸よりも上げる運動をすると自然に口角が上がりやすくなります。
 日常の中では、食事を摂る時は左右の歯でバランスよくかむ、同じ側だけで鞄を持たない、座る時に足は組まないようにすることも大切です。
 笑顔は自分自身も周囲の人にも心身ともに良い効果を与えます。
 表情筋を意識して、素敵な笑顔を作ってみてください。

◇「健康のいずみ」3月号(2022年3月5日/第579号)より

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