野菜を食べよう!緑黄色野菜120g、淡色野菜230gの計350gを目標に:暮らしの健康教室

 8月31日は8(や)31(さい)の語呂合わせから、野菜の日です。野菜は1日で緑黄色野菜120gと淡色野菜230gの計350gの摂取が必要とされています。しかし現在の日本人の平均野菜摂取量は、男性で約290g、女性で約270gで目標値からあと60~80g不足しています。

野菜で得られる良い効果
 野菜や海藻、きのこ類には多くの食物繊維が含まれており、これらを摂取することで腸内環境を整え、便秘や大腸がんの予防などの効果があります。また、カリウムや抗酸化ビタミンが豊富に含まれているため、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やがん、認知症の予防にも効果的です。ただし医師からカリウムを制限されている方は、かかりつけ医に相談するようにしてください。

野菜をたくさん食べる工夫
 野菜や海藻、きのこ類を積極的に摂りましょう。1日分の野菜を生野菜で摂ろうとすると、毎食両手いっぱい分となります。大変だと感じた方は、野菜炒めや煮物などにして火を通し、かさを減らしてから食べるようにしましょう。また加工品を活用するのもよいです。例えば乾燥わかめやあおさをスープに足すと、手軽に海藻類を摂取することができます。市販の冷凍カット野菜や、野菜を丸ごと購入して使いやすい大きさにカットしてから冷凍しておくのも、手軽に野菜を追加することができてよい方法です。
とくにブロッコリーや人参、玉ねぎ、きのこ類は、冷凍したほうが栄養価が上がる食材でお勧めです。ただしレタスやキュウリなど水分の多い野菜を冷凍すると、解凍時水分が抜けてそのまま食べるには不向きなので注意しましょう。
 普段の料理に野菜を追加するのもお勧めです。例えば、冷やし中華の麺の下にレタスを敷いたり、カレーの具として冷蔵庫にある野菜を入れたりすると、彩りも良く気軽に野菜を摂取することができます。
 夏野菜がおいしいこの季節、今一度野菜や海藻、きのこ類を意識して食べるようにしましょう。

◇「健康のいずみ」8月号(2024年8月5日/第608号)より
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