活動報告 ACTIVITY

コロナ禍における患者の状況、先輩スタッフの仕事から学んだこと

中堅看護師

A氏は急性心不全で入院中。A氏の夫が他院に入院中で、危篤であると孫から情報提供があった。ほかの家族が夫の入院先に待機しており、最期の機会となりそうなのでA氏と夫でTV電話をさせてあげたいと強い希望があった。孫のスマートフォンを使用し、夫とTV電話をした。危篤と聞いていたが、会話はできる状態であったため、数分間TV電話で2人での会話をすることができた。孫はドア越しにTV電話をしている状況を見て、涙を流されていた。

私はA氏のことをいつの間にか患者単体として見ていたようで、カルチャーショックのような思いを感じた。コロナ禍で制限されているだけで、患者には私たちと同じように大切な家族や友人がいる。そのような当たり前で大事なことがすっぽり抜けかかっていたことを今回の場面を見て感じた。

また、先輩はA氏にも孫にも丁寧な言葉遣いやきめ細かな対応をしていた。先輩自身も涙を流しており、患者や家族の立場になって嬉しい気持ちや悲しい気持ちを共有していることが推測された。

コロナ禍で、患者は疾患の辛さの他に、大切な人に会えない辛さを持っていることに改めて気が付き、窓越し面会や電話希望があればしっかり対応していきたい。患者にとっても、一緒に働くスタッフにとっても先輩のようなきめ細かな対応ができるように見習っていきたい。

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