活動報告 ACTIVITY

チームで関わった事例

中堅看護師

A氏は嘔吐を主訴に受診し、脳幹部脳梗塞と診断され入院となる。入院時は簡単な会話が可能であったが、徐々に意識レベルが低下した。ナースカンファレンスを開催し、意思の確認をしていくことになった際、経口摂食が困難となり胃瘻造設が検討され始めた。私は、本人からは意思確認が困難ではないかと考えていた。受け持ち看護師が意思確認を行ったところ、全ての質問に開眼のまま頷いており、本人の思いは確認できなかった。担当の言語聴覚士とも情報共有し、リハビリ中にも意思確認を行った。リハビリ時に胃瘻についての意思確認をしたところ、首を横に振った。本人の意思確認の結果を持って合同カンファレンスを実施し、点滴管理で療養型病院へ転院する方針となった。

A氏との関わりから、本人の意思表示は困難だろうという思い込みをしていた。リハビリ中は覚醒レベルが上がっていたことにより、意思表示を確認することができた。本人の状態を見ながら多職種で意思確認を行っていくことの有効性があると考えられた。人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドラインでも、本人による意思決定が基本となる事が述べられている。意思表示が困難な患者さんにも意思を尊重できるような介入を行っていきたいと思った。

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