活動報告 ACTIVITY

コロナ感染による帝王切開後の母子分離と授乳行動について

中堅看護師

妊娠39週のA氏は新型コロナウイルス陽性のため、入院後、緊急帝王切開となった。
出産後は、児の顔を短時間見る程度で、児は新生児室へ、母はHCUを経て一般病棟へ入院した。母の術後の経過は順調であったが、産褥3日目には児に会えない事に対し涙を流されていた。そこで、児の写真提供や、授乳や搾乳のオンライン指導を実施した。オンライン指導後は明らかに表情が良くなり、笑顔も見られるようになった。産褥入院の希望もあり、育児技術習得に対する意欲も見られた。

コロナ感染、帝王切開、母子分離、治療目的での隔離など、多重のストレスが患者さんに加わる中で、できる限りの支援を工夫して行ったことにより、母子の愛着形成が良好に築かれたと思う。なるべく早期に母子が触れ合えるように調整を行いたかったが、感染症の特性のため難しさがあった。しかし、オンライン指導やオンライン面会は隔離された状況下でも実施でき、児の様子が分かりやすく、母子の愛着形成促進の手段としてとても有効であると考えられた。

産婦人科だけでなく、HCU、一般病棟の3病棟が連携して患者さんを支援できたと思う。丁寧な申し送りや、他病棟からのオンライン面会実施など、連携を図るうえで大切なコミュニケーションを学んだので、今後も実践していきたいと思った。


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