HUC病棟「印象に残った患者さんとの関わり」
若手看護師私が働いているのはHCU病棟という急性期の病棟です。術後や、重症度が高く、綿密な全身モニタリングが必要な患者さんが入院しており、診療科は様々です。
私が印象に残っているのは、胃の摘出術をした患者さんとの関わりです。
この患者さんは、元々ADL自立で家事も全て自分で行っている方でした。初めての入院と手術を当院で行いました。点滴がついていたり、貧血による転倒のリスクがあったりと行動を制限されていたため、排泄もベッド上で行わなければならない状況でした。しかし、排泄をベッド上で行うことに、ためらいや看護師への申し訳なさを感じているようでした。看護師として、患者さんが前向きになる声かけは何かと考え、「大丈夫ですよ。貧血の値が良くなる毎に、行動範囲が広がりますよ、頑張りましょう。」と前向きな声掛けをしました。また、患者さんの話を傾聴することで少しずつ入院生活に慣れていけるように努めました。この患者さんはお話しが好きな方だったので、看護師が明るく接していくうちにたくさん話しをしてくれるようになりました。ある日、患者さんから「ここの看護師さんはみんな優しいわね。あなたが前も担当してくれたこと覚えているわ。いつもありがとうね。」と声をかけてくれました。
HCU病棟で働いていると患者さんとの関わりが短期間です。その為今回自分の対応がしっかりと患者さんへ伝わっていたことが嬉しかったです。今後も誠意を持って、目線を合わせた看護を行っていきたいと思いました。