活動報告 ACTIVITY

5階西病棟「印象に残った患者さんとの関わり」

若手看護師

私は5階西病棟の2年目看護師です。
5階西病棟は、消化器・泌尿器・呼吸器メインの外科病棟です。大半が消化器の患者さんであり、疾患や術式によってはストーマ(人工肛門)が造設されるので それを特徴とする病棟でもあります。そのストーマを造設した患者さんで印象に残った方がいたので紹介します。

結腸憩室穿孔のため緊急手術でストーマを造設した方(A氏)です。術後の合併症はなく経過は順調でしたがなかなかストーマの受容ができず、気にかけていた患者さんの一人でした。本来ストーマ造設をする際は手術の数日前に入院し、受容を促し術後のイメージができるようストーマの説明や、使用する装具(便が貯留する袋)に実際に触れてもらう時間を設けます。ただし、緊急の場合はそのような時間はないので患者さんの心の準備や受容は困難になります。A氏も同様に、術前の救急外来では拒否があり、術直後のICUでも造設したショックから涙を流していたそうです。
術後4日目で5階西病棟に転棟されました。病棟ではストーマの装具の交換や便排除の練習を進めていきます。装具は貼り付けるだけではなく手順があるので、手技の獲得には時間を要します。お腹を見たくない と言いながらも、自分でやらなきゃと毎回気持ちを切り替えセルフケアに対しては意欲的に取り組まれていました。時には装具から便が脇漏れし、落ち込む様子もありましたが 一緒に頑張ろうと前向きになれるよう声掛けをしつつ、スムーズに装具交換ができるようアドバイスや工夫をしながら指導を行いました。最後は自身でスムーズに交換ができるようになり笑顔で退院されました。
ストーマの造設は生活スタイルやボディイメージの変化が伴うため、患者さんのQOLに影響を与えます。特に緊急造設では患者さんの受容が困難なため、ストーマと向き合いセルフケアの習得が進むよう、患者さんの気持ちに寄り添い精神面での支援も継続していきたいです。

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