活動報告 ACTIVITY

常日頃の「保湿」が大事

認定看護師

 皮膚には多くの機能が存在しますが、今回は皮膚のバリア機能についてご紹介します。

皮膚は、異物や紫外線などの刺激から皮膚を防御したり、体内の水分が必要以上に喪失しないようにすることで人間を守っています。この機能が弱まると、皮膚が脆弱化し皮膚トラブルを起こしやすくなったり、細菌やウィルスなどが身体に入りやすくなり感染症を引き起すことにも繋がります。

 例えば、入院中の患者様はほとんどの方が、治療のために点滴や管が挿入されています。点滴や管はテープで固定されていますので、皮膚が脆弱化しているとテープを剥がす際に皮膚が裂けるスキン―テアを起こすことに繋がります。その他にも様々な皮膚トラブルを起こすリスクがありますので、患者様の皮膚の健康を維持することは大切な看護ケアと言えます。

 皮膚の健康維持のために行うこと、それは“スキンケア”になります。

スキンケアの基本は「洗浄」「保護」「保湿」の3つになります。特に乾燥した皮膚は、図1のようにバリア機能の低下やかゆみの増強に繋がります。そのため「保湿」は常に行っていただきたいスキンケアになります。保湿剤を使用すると、皮膚へ水分を与えたり水分が皮膚から蒸散することを防いだりすることができます。これによって、皮膚を正常に保つことができバリア機能を発揮することができます。当院でも、もちろん入院中の患者様に乾燥がみられる場合は、保湿剤の塗布を行い皮膚の健康維持に努めています。これを読まれている方も常日頃から保湿を行い、皮膚の健康維持を続けてくださいね。

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