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食卓はコミュニケーションや心を養う場でもあります
毎年6月は食育月間です。食育月間は、食育推進運動を重点的かつ効果的に実施し、食育の国民への浸透を図るための月間として食育推進基本計画により定められました。食育とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。食育というと子どもに対するものというイメージを持つ方も多いかも知れませんが、食事をする全ての年代が対象です。
「こ食」という言葉を聞いたことがありますか。こ食には様々な意味があります。
①個食
家族揃って食事をしているのに、各々が個々に自分の食べたいものを食べることです。好き嫌いが増えたり、協調性が身につかないことがあります。
②弧食
核家族化、生活リズムの違いなどで、独りで食事をすることです。幼いころから弧食をしていると協調性が身につかないことがあります。
③固食
食べるものが固定していることです。栄養バランスの崩れやカロリーオーバーから肥満の原因にもなります。
④小食
ダイエットなどで食事量が少ないことです。栄養不足から抵抗力ややる気の低下につながることがあります。
⑤粉食
麺類やパン、パスタなど粉が原料のものばかり食べていることです。やわらかいものが多く咀嚼(そしゃく)力が弱くなります。栄養バランスも崩れやすくなります。
⑥濃食
加工食品や調理済みの食品など味付けの濃いものばかり食べている状態やマヨネーズやケチャップ、醤油などをたくさんかけてしまうことです。塩分の過剰摂取、カロリーオーバー、味覚障害の原因にもなります。
食事は生きる上で何より重要です。食べた物が血や肉となり身体の材料になります。食卓は食事をする場所だけでなく、コミュニケーションや心を養う場、食事マナーなどの学習の場にもなります。何をどう誰と食べるのか、自分のため家族のために今一度考えてみませんか。
◇健康のいずみ 第522号(2017年6月5日)より
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