飲み込む力を鍛えよう:暮らしの健康教室

美味しく口で食べ続ける、元気で豊かな人生を!

 5月9日はごっ(5)くん(9)の語呂合わせで、摂食嚥下障害克服のためのゴックンの日です。食べることや飲み込みを意識してもらい、高齢になっても口で食べて元気で豊かな人生を送れることを目的としています。嚥下(=飲み込み)と聞くと高齢の方の問題と思われがちですが、実は若い世代でも起こる可能性があります。

嚥下障害は若年層にも
 飲み込みは、舌や口周りの筋肉、唾液を出す力などさまざまな器官が連動して行っています。飲み込みにくい、食べこぼしが増えた、活舌が悪くなったと感じた場合は飲み込む力が低下している可能性があります。また、脳卒中などによる飲み込みに関する神経の障害や、腫瘍などによってのどや食道が狭くなった場合、精神的なストレ
スによっても飲み込みにくくなる場合があります。急激に飲み込みにくくなった場合は、医療機関を受診しましょう。

飲み込む力が低下する原因
 飲み込む筋力が低下する原因は、かみごたえのある食材を避けた柔らかい食べ物中心の食事による、かむ力の低下が挙げられます。またスマホやパソコンの長時間の使用で飲み込みに必要な筋力の動きを妨げることもあります。加齢やストレス、たばこやお酒は、口の中を乾燥させて誤嚥の危険性を高めます。

飲み込む力の維持には…
 飲み込む力を落とさないために、よくかむことを意識しましょう。よくかむことで唾液量が増え、飲み込みやすくなります。また食事前や口の乾燥が気になる時に、唾液腺マッサージ(図)やパタカラ体操(※)を行うこともお勧めです。食べる時は背筋を伸ばして軽く顎を引くと、飲み込みの筋力低下の予防や、誤嚥予防ができます。料理に応じて、温める・冷やすのメリハリを付けることも、飲み込みの反射を良くする効果が期待できるためお勧めです。定期的な歯科検診、会話や歌、音読など口を動かす習慣も、飲み込む力の維持につながります。
 美味しいものを美味しく食べ続けるために、ぜひできそうなことから始めてみてください。

◇「健康のいずみ」」5月号(2026年5月5日/第629号)より
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