冷えに注意して!:暮らしの健康教室

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食べ過ぎや筋肉量の低下も原因になります

冷えが気になるこの季節。とくに女性は男性と比べて筋肉量が少ないことや貧血や月経などさまざまな理由で冷えを引き起こし、女性の7割が症状を感じています。男性も約1割は運動不足や筋肉の減少、ストレスなどによる冷えを感じています。

冷え性は冬だけじゃない

冷え性とは体温が下がってしまうことではなく、普通の人が寒さを感じないくらいの温度でも、全身や手足、下半身など体の一部や全身が冷えてしまう症状のことを指します。
冷房が普及した現代では、冬以外にも年間を通して冷えを感じる方が多くなっています。
人の身体は外気の環境の変化に応じ、体温調節機能をはたらかせて身体の深部を37℃に保たせます。しかし熱の産生の約4割を占める筋肉が減少すると熱が作れずに、冷え性の原因となります。
また、寒い外と温かい室内といった温度差が大きい生活やストレスなどによって自律神経のバランスが乱れると、全身に熱が届きにくくなってしまいます。冷えは便秘や肩こり、免疫力の低下などさまざまな影響を及ぼします。

冷え対策を知ろう

食べ過ぎは血流が胃腸に集まって、他の器官への血流を減らしてしまいます。食べ過ぎは控えましょう。食事制限のみのダイエットは筋肉を減らしてしまいます。体重を落としたいときは、運動も取り入れましょう。
人参や大根などの土の中で育つ食材や、乾燥生姜、ブリ、イワシ、きんかんなどは身体を温める効果があります。毎日の食事に取り入れてみましょう。
入浴は血液の循環を改善して身体を温めます。またリラックス効果もあるため、自律神経のバランスも整えます。シャワーだけで済ませず、湯船につかるようにしましょう。太い血管が集中しているお腹や、太い血管が皮膚に近い首や手首・足首を温めると血流によって全身も温まります。カイロや腹巻き、マフラーやレッグウォーマーなどでこれらの部位を温めるようにしましょう。
十分な冷え性対策で、健康的に今年を締めくくりましょう。

◇健康のいずみ 第552号(2019年12月5日)より

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