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喉の筋肉を鍛えて、誤嚥を予防
5月8日は声の日です。声を出すには声帯という膜を振動させています。この声帯がぴったり閉じていると通る声となり、加齢や炎症などによって閉じきれなくなるとかすれた声になります。
喉の筋肉の衰えをチェック
「あー」と長く声を出したとき、何回試しても10秒以内でかすれてしまう場合は、何らかの疾患が隠れている場合がありますので一度耳鼻科でご相談ください。女性で12秒、男性で15秒未満の場合は、喉の筋肉が衰えている可能性があります。
喉の筋肉が衰えると、むせや誤嚥の原因になり、誤嚥性肺炎となる恐れがあります。
また、食べることが面倒になり低栄養となる可能性もあります。
声を出す喉周囲の筋肉は40代頃から衰えていきます。声を出す筋肉を鍛えることで、誤嚥を予防するだけでなく、声が若々しくなり、顔のむくみやしわの改善にも効果が期待できます。
喉の筋肉や舌のトレーニング
声を出す筋肉を衰えさせない手軽な方法は、誰かと会話をすることです。口だけでなく表情でも会話ができるとより良いです。毎日誰かと話をする機会がない方は、歌を歌うか本の音読をしてみましょう。その際、姿勢と滑舌も意識します。
喉の筋肉を鍛えるには、あごの下に両手の親指を当てて下を向きます。親指はあごを押し戻すように上方向に力を入れ、痛くならない程度にあごと押し合いをします。次にできるだけ口を横に開きながら奥歯を食いしばるように力を入れて、「いー」と10秒程度声を出します。
舌の運動もしましょう。口を大きく開いて舌を出したり引いたりしたり、舌先を左右に大きく動かします。最後におでこにしわが寄らない程度に眉毛を上げ、歯と唇の内側に舌を入れて大きく円を描きます。舌を回すときに眼も同じ方向に動かしましょう。右回り左回りそれぞれ5回ずつ行います。
声は健康のバロメーターです。声を出す筋肉を鍛えて、誤嚥を予防しつついつまでも若々しい声をめざしてみてください。
◇健康のいずみ 第557号(2020年5月5日)より
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