耳にやさしい生活を:暮らしの健康教室

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耳の健康をたもつ4つのポイント

 3月3日は耳の日です。耳は聞こえをつかさどる以外にも、体のバランスを取るという役割があります。耳の病気の症状には、聴力の低下や耳鳴り、いつもと違う聞こえ方がする、めまいや吐き気などがあります。耳を健康に保つために、次のことに気をつけた生活を心がけてみましょう。

①大音量で音を聴かない
 大きな音を長時間聞き続けると、音を感じる神経が傷ついて難聴の原因となります。ヘッドホンやイヤホンを日常的に使う方は、気がつかないうちに聞こえが悪くなってしまう場合があるので注意が必要です。ヘッドホン等を使用する際は、大きい音や長時間の使用は避けましょう。特に電車や車の中での使用は、周囲の音量が大きいために自然と音量を大きくしてしまいがちです。普通の会話レベルでの音量であれば難聴になる危険性を抑えられるといわれています。静かな場所で音量を調節した上で使用するか、周囲の騒音を遮断できる遮音性の高いヘッドホン等を使用するようにしましょう。
 また1時間に数分はヘッドホン等をはずして耳を休ませるようにしましょう。

②耳掃除は正しい頻度と方法で
 耳垢には虫の侵入の予防や、鼓膜より外側の外耳道を保護する役割があります。奥の方の耳垢を無理に取ろうとすると、逆に奥へ押し込んでしまったり外耳道を傷つけたり湿疹の原因となる場合があります。耳掃除は月に1回、入り口から1cmまでの範囲までにしましょう。

③ストレスを溜めすぎない
 ストレスや疲労が原因で難聴を引き起こすことがあります。ストレスに打ち勝てるよう十分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動を心がけましょう。

④不調を感じたら速やかな受診を
 難聴の原因はさまざまですが、早期に治療を始められれば聴力を回復させる可能性が高まります。聞こえが悪いと感じたら、速やかに耳鼻科にかかるようにしましょう。

 耳の健康に意識をむけて、日々の中で耳に優しい生活を過ごしてみて下さい。

◇健康のいずみ 第543号(2019年3月5日)より

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