胃腸に優しい生活を:暮らしの健康教室

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年末年始は胃の負担に要注意!
 12月11日は「胃に(12)良い(11)」という語呂合わせから胃腸の日とされています。胃は食べ物を消化・吸収してくれる大切な器官ですが、さまざまな刺激で荒れやすい器官でもあります。
 カフェインやアルコール、辛い物や塩分の多い物といった刺激物は胃の粘膜を直撃して胃を荒らします。また、刺激物でなくても暴飲暴食をすると胃に負担をかけます。その他、寝不足や不規則な食事時間、喫煙などの生活習慣や、水が必要な薬を水なしや少量の水で飲むことも胃に負担をかける原因となります。
年末年始の食生活に注意!
 胃に優しい生活を送りましょう。特に年末年始は、おせちや年越しそばなど塩分の多い食事や飲酒をする機会が増えるため注意が必要です。
 度数の高いお酒はできるだけ薄めて飲むか、間に水を挟みながら飲むようにしましょう。また、空腹時にいきなりお酒だけを飲むことも避けたほうが良いです。
 麺類はそれ自体にも塩分を多く使っています。スープはだしや薬味を使い、全部は飲まないようにしましょう。おせち料理はもともと野菜が少なく、保存がきくように塩分の多い物が多いです。そのため、酢の物や野菜を多くした雑煮など野菜を意識して摂るようにしましょう。
ストレスのない、規則的な生活を
 ストレスや寝不足は自律神経が乱れて消化を悪くさせたり、胃粘膜の保護機能を弱めさせたりします。朝起きたときに疲労を感じない程度の睡眠と、やけ酒・やけ食いといった胃に負担をかける方法ではないストレス発散法を見つけましょう。
 1日3食同じ時間に食事を摂ることも大切です。胃が空っぽの時間が長すぎると、胃液によって胃が荒れる原因となります。夜遅い時間の食事も胃に負担をかけるので、避けるか軽めのものにしましょう。また、よくかんで食べることも大切です。
 胃に負担がかかりやすい年末年始。胃に優しい生活を心がけて、元気に新しい1年を迎えましょう。

◇「健康のいずみ」12月号(2022年12月5日/第588号)より

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