原水爆禁止世界大会参加報告 ∞被爆者の声を引き継ぐこと∞

原水爆禁止世界大会に参加させていただき、改めて戦争や核兵器がもたらした被害の大きさや悲惨さ、多くの悲しみが残されたということを感じました。また、大会の中で多くの方が核兵器の廃絶や平和について演説されており、聞いていて熱い思いになりました。

大会中には被爆者の話を聞く機会もありました。以前、高校の修学旅行で長崎に行き、その時にも被爆者の話を聞かせていただいたことがあり、とても辛い大変な思いをされたということ、それを聞いた自分も辛い悲しい思いをしたのを覚えています。今回も話を伺った後、再び高校生の時と同じ思いになりました。高校生の当時は被爆者自身の記憶を聞かせていただきましたが、今回話をしてくれた方は被爆当時2歳で自身には被爆当時の記憶は無く、母親から聞いたことを元に話をされているということでした。記憶にないことを話すことについての難しさやためらいなど悩まれていることもあったとおっしゃっていましたが、一人でも多くの人に原爆や戦争の悲惨さを伝えるためと活動を続けられている姿勢に感服いたしました。

数ある演説の中で「我々は微力だが無力ではない」ということばが印象に残っています。少なくとも自分の子どもや近しい人に対して平和の大切さや戦争の悲惨さを私なりの言葉で伝えられるようにしたいと思いました。

飯田聖良(あきしま相互病院 理学療法士)