今回は薬剤師   ”未来への希望につながる道筋”

当院に入院される患者様の中には今まで治療が順調でなく、回復をあきらめかけている方がしばしばみられます。

 ある方は、脳神経の難病で大規模病院や専門医を転々とされ、そのたびに薬が次々に増えてしまい治療への不信感で服薬を拒否されていて、気持ちも若干すさんでいられる様子でした。 おおむね30分ほどこの間の経過をうかがったところ、今後の生活がどうなるのかを心配し、『未来への希望につながる道筋』が見えないことへの強い不安をお持ちだと感じました。

そこで病気の原因と仕組み、薬をしっかり使えば今までより楽に動けること、今の段階できちんと治療すれば自宅に帰ることも可能になることをじっくりとお伝えしました。
その後、患者様は内容を整理して単純になった薬をきちんと使用され、リハビリにも励まれ、ついにご自宅へ退院されました。

 長く治療を続けるには、なりより『未来への希望につながる道筋』が必要です。現代医療が失ってしまったかもしれない『患者様と時間をかけて向き合い、気持ちを前向きに変えていくこと』の一翼をになう誇りを胸に、今日も当院の薬剤師は患者様のところへ足を運んでいます。

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