気圧の変化による体調不良:暮らしの健康教室

自律神経を整える生活を心がけよう

9月は年間で台風が最も多い季節です。台風や雨の日など、気圧が下がると体調が悪くなるということはありませんか。体内では、気圧の変化で生じたストレスに抵抗するために自律神経系の活性化が見られます。自律神経系には交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管の収縮や心拍数を上げて体を興奮させ、副交感神経は血管を広げて体をリラックスさせる働きがあります。この交感神経と副交感神経の調整がうまくいかなくなると、頭痛や耳鳴り、関節痛や神経痛などのさまざまな体調不良の原因となります。

気圧の変化による体調不良を予防するには、自律神経系のバランスを整える生活を送ることが大切です。適度な運動、朝食の摂取、できるだけ毎日同じ時間での起床、睡眠時間の確保を心掛けましょう。ただし、長すぎる睡眠は逆に頭痛を引き起こす原因となります。休日の寝だめは避けましょう。また人それぞれに適した睡眠時間は異なりますので、ご自身の中ですっきり目覚められる睡眠時間を探してみてください。血流を悪くさせる煙草は、気圧の変化による体調不良をさらに助長させます。ぜひ禁煙をしましょう。乗り物に酔いやすい方は気圧の変化での体調不良も引き起こしやすい傾向があります。天気予報を確認し、気圧が急激に変化しそうな日は事前に酔い止めの薬を飲んでおくと予防が期待できます。

また、耳の血流が悪い傾向もあるので、耳のマッサージをするのもお勧めです。方法はまず、耳が痛くならない程度に上下横に引っ張ります。次に、耳の上と下に人差し指と親指を当てて、そのまま上下に折りたたんで5秒キープします。最後に掌で耳全体を覆って、ゆっくり後ろに5回まわします。1日3回を目安におこないましょう。
気圧の変化による体調不良は、事前の対策で症状を和らげられる可能性があります。天候によって体調が左右される方は、ぜひ予防策を試してみてください。

◇健康のいずみ 第549号(2019年9月5日)より