ゴールデンウィークなどの長期休み中に思い切り楽しんだ後は、疲労感や寂しい気持ちを感じやすくなります。連休明けも心身ともに元気で過ごすために、生活や気分を切り替えるひと工夫をしてみましょう。
長期休みの疲れを予防するには、連休中に予定を詰め込みすぎないことが大切です。適度な休息やゆとりをもった計画を立てることで、疲れすぎずに普段の生活に戻りやすくなります。
ゆっくり湯船につかる
疲れが出てしまった場合は、ゆっくり湯船につかるようにしましょう。40℃までの湯に10~15分程度つかるとよいです。さらに炭酸系の入浴剤を入れると、血行を促進させ疲労物質の排出を早めてくれます。湯船につかりながら疲れや痛みのある部分のマッサージを行うのもお勧めです。
元気の出る食事
疲労回復効果のある食品を摂るのもよいです。ビタミンB群や鉄分を多く含む豚肉やレバー、ウナギ、クエン酸を多く含むレモンやキウイ、苺などがお勧めです。ただし食べすぎて胃腸を酷使してしまった場合は、消化の良いスープやお粥などにしましょう。疲労感の一因に脱水もあります。少量ずつこまめに水分を摂るようにしましょう。
質の良い睡眠を
質の良い睡眠を取ることも大切です。寝る前のカフェインや喫煙は避けたほうがよいです。お酒は寝つきは良くなるものの、睡眠全体の質は下がります。疲れを取りたい日の飲酒も避けましょう。疲れすぎて逆に眠れない場合は、寝る前に深呼吸や伸び、軽いストレッチなどをするとリラックスして眠りにつきやすくなります(図)。
楽しいことが終わって寂しい気持ちを感じたときは、写真や記録の整理をすることもお勧めです。気持ちの整理ができ、前向きな気持ちになることができます。次の楽しみや日々の小さな目標を立てるのもよいです。
長期休みは楽しい反面、その後は疲労が出やすくなります。慢性的な不調とならないよう、長期休みからくる心身の疲れは早めに解消するようにしましょう。
◇「健康のいずみ」5月号(2025年5月5日/第617号)より
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