スタッフブログ

スタッフブログ「私たちの思い」更新しました。 ~療養病院の風景~

外にいるのが心地よい季節になると、病院の庭には入院患者様や通所リハビリの利用者様が訪れます。
 リハビリスタッフと一緒にお話ししながら歩く姿は、のんびりと散歩しているようですが、実はこれもリハビリの一環。スッタフの声かけも意識的に行われています。

この庭には、いつもやって来る地域猫がいますがこの猫も会話の種となりリハビリに一役買っています。この地域猫の面倒をみるためのネコボランティアさんも庭を訪れる1人です。

 四季の花や植物、木の実、そして野菜までがその姿を次々と見せてくれる庭の手入れは、病院開設当時から私たちを支援していただいている三多摩健康友の会の庭作りボランティア“やまぼうしの”の皆様です。患者様、利用者様の喜んでいる姿を励みに年間を通して庭づくりに精を出していらっしゃいます。通所リハビリを卒業した利用者様がこのボランティアメンバーに加わり社会復帰されました。

 人生の終版の時期をどのように自分らしく、納得のいく過ごし方をしていただけるのか、療養病院のスタッフに必要な医療感や介護感を病院の日常の風景の中に感じています。    事務

最後までその人らしい生活を ~ 病棟看護師の想い

当院ではお看取りまでの支援もさせて頂いています、

自宅ではお酒を楽しみにしていた患者様へ、入院生活中でしたがご家族様にお酒を持参していただき、夕方から就寝前の間でお飲みいただいた事もありました。最期までその人らしい生活ができるよう支援させていただくことができ患者様、ご家族様ともに心に残る最期をなりました。

自宅に帰りたいと願う患者様に対してスタッフ一丸となり、ご家族の支援や往診、訪問看護等と連携し自宅退院された患者様もいます。その方は現在、自宅での生活と当院のショートステイを利用して療養生活を続けていらっしゃいますが、自宅に帰れて良かったと言って頂くことができました。
3階さくら病棟 看護師

「食べたい、食べさせてあげたい、を叶えたい」 ST(言語療法士)の想い

 当院には,急性期病院で経口摂取は困難と診断されて転院されてきた患者様が何割かいらっしゃいます。私の義父もその一人でした。肺炎を発症する前はむせながらも自力で軟菜食を食べていたので、食形態を調整すればまた経口摂取は続けられるだろうと考えていました。しかし、義父の心肺機能の回復は予想通りにはいきませんでした。加齢に伴う嚥下障害もあり、ゼリーもミキサー食も少しでも食べるとすぐに熱が出てしまう状態となり、当院で最期を迎えました。楽観的な見解を口にしたばかりに、夫に期待を与えてしまい、病状を受け入れるために長く葛藤させてしまうこととなりました。その時に、肉親の「なんとか食べさせてあげたい」という想いは、病状説明だけでは簡単に納得できるものではないことを痛感し、その後STとして同じような状況の患者様にどう寄り添ったらよいか考えさせられる経験となりました。

当院では誤嚥しながらも食べている患者様が多くいらっしゃいます。誤嚥量も人それぞれで、かなりの誤嚥でありながら肺炎に至らない方もいらっしゃいます。心肺機能の個別性も大きく関わりますが、その他に患者様の過ごし方に理由があるのでは?と思って見てみました。食形態や誤嚥しにくい姿勢に配慮する他、呼吸状態や肌の色などをよく観察し、食事中でも適宜吸引などをし、呼吸ケアをこまめに行っています。ほぼ寝たきり生活だった方でも食事時間には車椅子に乗車しホールに出たり、週二回の入浴とリハビリで体を動かし、痰や誤嚥物を動かして排出しやすくしています。患者様に関わる全てのスタッフの力で、「食べる事」が可能になっています。

 義父が転院した当時、当院にSTはいませんでしたが、口腔ケアの際にお酒で口を拭ってもらうなどしていました。食べられなくても味や匂いを感じる機会だけでも持っていただこうという土壌がありました。当院のスタッフと一緒であれば、「食べられない方の食べたい」を、少し形を変えてでも叶えられるのではないかと考えています。これまでに「チョコを食べたい」「味噌汁を飲みたい」「刺身を食べたい」など様々なご要望に出会いました。皆さん状況が異なるため、方法も色々ですが、その都度医師や看護師と相談し、手段を見つけて少量でも召し上がっていただけるよう工夫してきました。病状などから、「何も食べられません」という評価にならざるをえない方もいらっしゃいます。しかし、患者様とそのご家族様が「それでも食べたい(食べさせてあげたい)」という想いがあれば、少しの可能性も見落とさないように工夫し、口から味わう喜びが守られるよう努めていきたいと思っています。

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患者様とご家族に寄り添うこと

 リハビリテーションスタッフである私の心に強く残る患者様をご紹介します。

 その方は肺癌の末期で余命1ヶ月と宣告され、当院に入院された男性です。呼吸苦が続いており、様子をみながら車椅子に乗って当院の庭を散歩したりお話しをしたり、また奥様が当院の通所リハビリテーションに通われていたので時々当院の中でお会いしていただくことができました。また、娘さまが度々お見舞いにいらっしゃっていて、私にご本人様のお話をいろいろとしてくださいました。

 ある時、娘様から「両親の写真がないんです。家族から言っても本人は撮りたがらないのでリハビリで撮ってもらえませんか」と相談がありました。早速ご本人様と奥様をお招きし、写真を撮る際にご本人様に肩を組むようにお願いすると、「こんなことやったことないよ」と言いながら奥様の肩に手を回しました。堂々とした顔つきのご本人様とちょっと照れくさそうな表情の奥様、2人の写真が出来上がりました。

 その後ほどなくしてご本人様は亡くなられましたが、写真をお渡しした際に娘様が「いい写真。撮っておいてよかった」と笑顔でおっしゃられたことに救われました。

 私たちは毎日様々な患者様に出会い、そして様々な人生に関わっています。患者様やご家族様に「よかった」と思える生活を送って頂けるようにこれからも寄り添うことを大事にしていきます。

 

リハビリテーション室 作業療法士

愛情満載のお料理

病状が進行し胃瘻造設をして在宅療養をしている患者様です。
ご夫婦とても仲良し。でも退院直後は二人とも険しい表情でヒヤヒヤしましたが、しだいに在宅療養に慣れ、自宅内を移動できるようにリフトも導入されました。
奥様のお得意は料理。ある日のメニューです。

和風ブイヤベース?

用意する物
①だし汁 ②季節の野菜 ③ごはん ④ステーキ(焼いて細かく切っておく)
だし汁の中の①~④の食材を入れコトコト煮込んでそして圧力鍋で10分
トロトロのペースト状の食事の出来上がり
ミキサーではなく長い時間じっくり煮込んでトロトロなのです。
注射器数本に入れお気に入りのお皿に。
すべて胃瘻からご夫婦ならではのおしゃべりをしながらの注入です。
出番のない経腸栄養剤が階段の影でひっそりしていました。

料理