CT

『CT』とは、Computed Tomographyの略称で、日本語では「コンピューター断層撮影」といいます。様々な身体の異常(病気やけが等)を見つけるために幅広く利用されています。
ベッドに横になり、リング状の装置の中を通過しながら撮影していきます。
X線を照射する装置とX線を検出する装置が、身体の周りを回転しながらデータを集め、コンピュータで処理をすることにより、様々な方向からの断面画像や立体画像を作成することができます。病気の発見や診断に大変役立つ検査です。
当院ではマルチスライスCTが導入されており、短時間で詳細な画像を得ることが可能です。
また、被曝低減に努め、診断参考レベルのおよそ半分の放射線量で検査を行っています。
MRI

『MRI』とは、Magnetic Resonance Imagingの略称で、日本語で磁気共鳴画像です。
非常に強い磁石と電波を用いて体の断層画像や立体画像を撮像する検査です。これにより、病変の位置、形状、大きさ、周囲臓器との関係を把握することが容易になり、人体の中の様子をより詳しく検査することができます。通常のX線撮影では見つけにくい小さい病気や、微細な変化を見つけることが可能です。
CTとは違いX線を使いませんので被ばくはありません。
検査中は大きな磁石のトンネルの中に入ります。狭い空間に入らなければなりませんので、閉所恐怖症の方は検査が行えない場合があります。
X線撮影

『X線撮影』とは、X線を利用した単純撮影のことです。X線を発見したレントゲン博士にちなみ、広くレントゲン撮影として知られています。
X線撮影では、胸部や腹部、骨格系など全身様々な部位の撮影を行っています。
当院では、撮影部位や種類によって3つの撮影室を使い分けて撮影を行っています。
核医学検査(RI検査)

『RI』とは、Radioisotopeの略称で「放射性同位元素」と言い放射線を出す物質です。
核医学検査とは、「放射性同位元素」を用いた医薬品(放射性医薬品)を用いて病気の診断をする検査です。
放射性医薬品が注射や吸入などにより体内に入ると、特定の臓器(骨や脳・腫瘍など)に集まりそこから放射線を放出します。放出された放射線をガンマカメラと呼ばれる専用の装置で検出し、その分布を画像にします。臓器や病変の血流状態や代謝など機能変化を画像情報として反映する事ができます。
骨密度測定

『骨密度測定』では、骨の中にあるカルシウムやマグネシウムなどの成分を計測することで骨の丈夫さ、硬さを知ることができます。
骨密度の測定は、骨粗鬆症の予防と早期発見のために非常に有効な検査です。
当院ではDEXA(Dual-energy X-rey absorptiometry)法で測定しています。
測定部位は腰椎・大腿骨頚部で行ない、得られた測定値は性別・年齢の標準値と比較します。
その他、体組成測定が可能な為、全身の筋肉量を測定することも可能です。
血管撮影

(SIEMENS社製 Artis zee BA PURE)
『血管撮影(Angiography)』とは、血管内にカテーテルと呼ばれる細長い管を挿入し、目的の血管までカテーテルを進めていきます。血管の形状や血流状態など病変部の診断や治療をする検査です。
目的の部位に造影剤を注入しながらX線を照射することで、血管の様子をリアルタイムに映し出すことができますので、狭窄した血管を広げたり、腫瘍に栄養を送る血管をふさいだりといった治療も行います。
X線TV室検査

(右:Canon社製 Ultimax-i)
X線TV装置では、X線を照射し続けることで動画としてリアルタイムで透視画像を見ることができるため、身体の内部を観察しながらの撮影や処置が行えます。
当院のTV室では多岐に渡る検査が行われています。
基本的には造影剤を使いながら検査をします。
代表的な検査
消化管造影 | 食道・胃造影や注腸造影など消化管の検査 |
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ERCP、ERBD、PTGBD | 内視鏡的・経皮的に胆管等を造影しチューブを留置する処置 |
子宮卵管造影検査(HSG) | 卵管造影など不妊治療の検査 |
気管支鏡 | 気管支に内視鏡を入れで肺の組織を採取する検査 |
嚥下造影検査(VF) | 摂食・嚥下機能動態検査 |
尿管ステント挿入や膀胱造影など泌尿器の検査 |