寒い季節はストレスをため込まないようにしよう 身体を温めて、良質な睡眠を:暮らしの健康教室

 1年のうちでもっとも寒い1月下旬から2月上旬は、心身ともにストレスを感じやすい時期です。寒さによって身体が不快に感じると、それがストレスとなって自律神経の働きを乱れさせ、さらに冷えを感じるといった悪循環に陥ります。また、冬は日照時間が短いため、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が少なくなり、気持ちの落ち込みや集中力の低下なども起こりやすくなります。

ゆとりあるスケジュールを
 年度末が近づき忙しくなる時期ですが、ゆとりのあるスケジュール管理を意識しましょう。優先順位を立てて、後でも差し支えないものは後に回す、調子の悪い時は無理をせずに予定を立て直すなど可能な範囲で柔軟に対応できるようにしておくとよいでしょう。

身体を冷やさない工夫
 首、手首、足首とお腹が冷えると全身の冷えや胃腸の不調につながります。手袋やマフラー、靴下などを身に着け、身体を冷やさないようにしましょう。温かいスープや飲み物を摂る、湯船につかるなども効果的です。

良質な睡眠
 日照時間や活動量の違いなどから、冬は夏よりも睡眠時間が長くなる傾向があります。朝のつらさやだるさを感じる場合は、少し睡眠時間を延ばしてみましょう。睡眠は疲労の回復だけでなく、ストレス解消効果もあります。質の良い睡眠をとるために、エアコンを活用して寝室が冷えすぎないよう環境を整えることも大切です。乾燥が気になる方は、加湿器を数時間後に切れる設定にするか、寝室に洗濯物を干して適度に加湿をするとよいです。

適度な運動
 適度な運動も効果的です。身体を動かすことで気分転換ができ、睡眠の質も高められます。外での運動は寒くて難しい場合は、ストレッチやラジオ体操、階段昇降など家の中でできる運動を取り入れてみてください。
 ストレスをため込まない生活を意識的に取り入れて、寒い冬も元気に過ごしましょう。

◇「健康のいずみ」2月号(2025年2月5日/第614号)より
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